結婚式でお料理を食べたことがない大人の方は珍しいと思いますが、一方でそれらのお料理の味、覚えてますか?
久しぶりに会う親戚と話したり、上司に挨拶するかを気にしたり、新郎にお酒を注ぎに行くタイミングを見計らっていたり、余興として出し物を頼まれて緊張していたり、偉い人のお話を聞くのに席の角度が悪くて首がねじ切れそうになったり、両親への挨拶に泣きそうになったり。色々な事情で料理を味わう余裕がないことが多かったのではないでしょうか。
そういった余計なこと色々一切なしに、結婚式場でお料理をいただくという体験。色々な記憶が浮かんできて、すごく美味しくて、とても心揺さぶられる、エモい体験です。
不定期に週1−2回しかランチ営業をしていない中で、もしあなたの予定と合う日があればそれは運命、かもしれません。
<スタッフの方に撮影・掲載ご許可いただきました>
アクセス
JR千葉駅東口徒歩3分、西口徒歩2分
料金
Aコース 2000円 前菜・メイン(肉or魚)・デザート・コーヒー
Bコース 2500円 前菜・スープ・メイン(肉or魚)・デザート・コーヒー
Cコース 3500円 前菜・スープ・メイン(肉and魚)・デザート・コーヒー
体験レポート
重厚な鉄の扉をくぐって階段を上がり、式場のドアから中に入ると、正面に高砂、周囲に丸テーブルがいくつもあり、まるで本当に結婚式に招かれたよう。
検温・アルコール消毒あり、席の間隔は広く、各々アクリル板で仕切られており、安全安心に気を使われています。
今回はBコース。
前菜盛り合わせはサラダ仕立てのコールドミート5種の盛り合わせ(田舎風パテ、チキンガランティーヌ、鴨のスモーク、豚ロースハム、モルタデッラ)
写真の通り普段お酒を飲まない私でもワインが欲しくなる5種盛りです。それぞれ異なった風味で美味しいのですが、一番は田舎風パテ。お肉の旨味と松の実の濃厚さと甘みがギュッと詰まっていてひと欠けを8つに切り分けて8回美味しく味わいました。サラダの部分もきゅうりが軽くピクルスになっていたり手を抜くということがありません。
スープはじゃがいものポタージュ。
上層にフワフワの泡がしつらえてあり、これが「カプチーノ仕立て」。飾りではなくスープをアツアツに保つ効果があるとか。なかなか冷めないスープを少しずつ少しずつフーフーしながらいただきます。
メインのお魚は真鯛のポワレ。
アメリケーヌソースというやつでしょうか、濃厚な旨味を含む鮮やかな色彩のソースです。
サクフワの真鯛にソースが絡んで、生臭さの一切ない芳醇な海の恵み。クリーミーな枝豆のリゾットと合わさって、口の中で美しい鯛と海老が舞い踊ります。
メインのお肉は豚ロースのパン粉焼き。
お肉がとっっっっっても柔らかく、ナイフを入れるとサクサクっと切れてゆきます。
周りのソースがトロリと甘くて少し酸っぱくて香りも良くて、ほんの少し舌の上に乗せただけで複雑な旨味が広がります。ソースのフレンチ真骨頂。パンがあるので少しつけて食べてみたところ、それももちろん美味しいのですがやっぱりグリルと一緒のほうが100倍美味しくて。
ちなみにこのパンはコーングリッツが混ぜてあるのでしょうか、サクサク感が心地よいもの。
こちらから呼ばなくても何度も来てくれるので頼みやすく、お願いするたびに焼き立てホカホカで出てきます。どこまでパンでお腹を満たすか、食欲との戦いですね。
最後はデザートと飲み物です。
アールグレイのブランマンジェとマンゴーシャーベット、それにシェフのtwitterで今話題の抹茶バスクチーズケーキです。甘さ控えめ、濃厚な中で、それぞれが自分の特徴をしっかりと主張しています。さらにコーヒーが美味しくて飲み放題。まさに天国。
面白いシェフが挨拶に来てくれて、色々なお話が聞けるのもアトラクションの一つ。式のときは、新郎新婦の希望に沿ったメニューを作ってくれるのだそうで、一度ラーメンを作ったこともあるとか。お話を伺っていて、そういった“気持ちを届かせてみんなを幸せにすること”が大好きなのだと伝わってきました。
そんなシェフの作るフレンチコース、結婚式の仕込みがないときにしか食べられません。8月9月の営業スケジュールはこんな感じ。
間違いのないように、赤の網掛けが休みじゃないですからね、網掛けが営業日。だから9月は月水中心に6日間だけ営業という貴重さ。
そして10月11月は式の予約が比較的多いので何日ランチの営業ができるかわからない・・・とのこと。
この運命を引き寄せるか引き寄せないかは、あなた次第です。
ごちそうさまでした。
概要
名称: ラ・セーヌブランシュ
住所: 千葉市中央区新町15-16
電話番号: 0120-85-3390
営業時間: 平日10:00〜18:00 土日祝9:00〜20:00
定休日: HPなどで要検索
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