小説家になろう完結おすすめ10選

オススメなど

E-inkタブレットと相性の良いデジタル読書のお話。

はじまりはKindleで出会った「薬屋のひとりごと」というコミックでした。
とっても魅力的なストーリーで、謎解き要素もあり、ぐいぐい引き込まれていきました。
このコミックの珍しいところは、同じ原作を二人の漫画家さんが別々にコミカライズしていること。
同じストーリーで2シリーズの漫画があるのです。

どうしてそんなことが起こっているのかと興味を持ち、調べたところ、この原作がもともとは「小説家になろう」という無料小説投稿サイトにアップされたものであるとわかりました。そこには多くの、色々な、玉石混交、様々な小説が、すべて無料で読める形で投稿されています。
私レベルの文章で書かれている小説もあれば、「これが無料??」と驚くようなレベルの超大作もあり。

そこからは止まらなくなりました。
他の方がホームページに載せているおすすめを読んでみたり、サイトのランキングを参考にして読んでみたり。時間が矢のように飛んでいきます。
大げさでなく、私の人生に影響を与えるような作品にも出会えました。

そんなわけで、作者さんたちや「小説家になろう」関係者さんたちへの心からの感謝を胸に、現時点での自分なりの完結小説のおすすめを書き留めておきたいと思います。いずれも私ごときがランキングをつけるなぞ恐れ多い逸品揃いです。

ちなみに本家小説家になろうのサイトはこちら
各作品の下には、同サイトに掲載されたものに作者さんたちが加筆・修正を行って完成版として販売されているものをリンクとして貼ってあります。

グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~

順位が付けられないと言いながら、自分の中では文句なしに第1位。今まで10回くらい初めから最後まで読み返しました。
前世でプレイしたことのあるゲーム世界で中ボスキャラに転生。ゲーム知識も駆使して自分自身強くなりながら登場人物たちと助けたり助けられたりしつつ強大な敵に立ち向かう。主人公が途方もなく魅力的で、登場する人物たちがストーリーの中で主人公と心を通わせていく状況に心が熱くなります。
一本筋の通った冒険要素の中に笑い、泣き、感動、浪漫と様々な要素が入っており、オトコノコにはたまらんでしょう。
読み終わって自分の人生に照らして振り返り、また一から読み返したくなる。
この作品に出会えて心から感謝しています。子どもたちにも読み聞かせたい。

本好きの下剋上

すでにライトノベル、コミック、audibleなどマルチメディア展開されているので目や耳にされたこともあると思います。図書館と本へのあふれる愛情を抱えて中世レベルの異世界に転生。紙もインクも印刷技術も、お金も読書という文化もない中で、現世の知識を生かして本というものを一から創り上げ拡げていく。その結果として自分が得られるものは味方やお金や力だけでなく敵や嫉妬、羨望、時にストレスともなる大きな期待。明るく楽しく前向きに。子どもから大人になるにつれてできることが増えて世界が拡がっていく感覚も追体験できます。本が大好きな主人公とそんな主人公をやや冷めた目でかつ暖かく見守る周囲、どちらに感情移入したとしても面白いと思います。

らすぼす魔女は前世の最萌を飼い殺す

婚約破棄の場面から始まり、敵に囲まれた状況から前世の知識も参考に言葉のみにて完膚無きまで叩きのめす。開始最初から最後まで女性目線、恋愛ゲームが舞台だけあって、戦争だったり力比べの場面は少なく、王子、イケメン、ショタ、ツンデレなど様々な属性を代表するキャラクターが登場します。しかし、主人公の魔女はただ一人を想い続け、社交という口喧嘩の場では決して負けない強さを持ちつつ、正統な筋道を立てて問題を解決していきます。ぜひ3話くらいまで良いので読んでみてください。グッと引きずり込まれて、あとはもう離れられません。

無欲の聖女は金にときめく

勘違い系なろう小説の雄。本人はそのつもりがなくとも周囲がどんどん勘違いしていく。主人公に悪気がないため、思いがけず良い結果になっても読み手に黒い感情を抱かせません。笑いどころと泣きどころ多めなので、電車の中で読むのは止めておいた方が良いと強くお伝えしておきます。

Unnamed Memory

まずは魔女とか王とかから始まります。ファンタジーの舞台で恋愛要素も絡み、ほんわかした気分も混じりつつ敵を打倒したり問題を解決したり。途中から、え???という感じ。読み手の頭も大混乱で、しばらく読んでいても何が何やらとなりますが、頑張って読み続けると報われます。伏線も含めて色々ときれいに収束。こういうプロットがかける作者さんを心から尊敬します。

公爵令嬢の嗜み

乙女ゲームの世界に転生し、いきなり婚約破棄の場面から始まります。ストーリーをすでに知っている主人公はその絶望的な場面を切り返し、ばっさりと切り捨てる。途中からはストーリーが変わってしまうので先読みはできなくなりますが、確かな知識と人脈に裏打ちされた内政をベースに女性ならではの戦いを繰り広げる。人と深くつながるということは、その人の思いと歴史まで含めてつながるということ。物語の最後は、悔しいほど爽やかです。

サラリーマンの不死戯なダンジョン

転生ではありますが、いきなり黒豹と出会い死ぬところから。はじめのうちはページをめくってもめくっても死ぬのでビックリします。自分だったらこうするかなと思いつつも死に戻りって絶対体験したくないですよね。考えて考えて、しぶとく攻略してゴールを目指す。途中でゴールが変わったりルールが変わったり。グイグイ持っていかれて最後の1ページを捲るまで次の展開が気になって気になって仕方がない、そんな作品です。

辺境の老騎士

落ち着いた雰囲気と文章が好きな方へ。そしてかっこいい騎士が好きな方へ。剣と魔法の世界、ではありながらも現実味のある泥臭さ。
魔法を使って強さを見せつけるタイプとは対極に、主人公は人の身に余る力は持つべきではないと常に身を正している。
運命に抗い翻弄され流されつつも、矜持を失わずブレずにかっこいい物語が進んでいきます。
全体に地味ではありますが、だからこそ別荘の暖炉の前で揺り椅子に座りながら読み進めてみたい。身体にしみる緻密で重厚な物語。

玉葱とクラリオン

ふわふわ軽い主人公、転生先は以前転生者が中途半端に知識をひろげた世界。最初にやったことは「ねずみ講」??大儲け一転詐欺師として牢屋に。裁判の場で王様に紙を作れば許してやると言われる。こんなジェットコースターのようなストーリーにどんどん引き込まれていきます。かなりしっかりとした知識と設定を元に書かれているので、日本が突然沈没したら、あるいはJINのように自分が江戸時代に飛ばされたら、なるほどなるほどそうすれば良いのか勉強になりますとメモを取りながら読書を進めたり、途中いま理科の教科書読んでたっけ?という部分も。うまく行きだすと気持ちいいくらい調子に乗る主人公ですが、その気持ち良さをそのままにしておく作者ではありません。世の中ままならない、という単純な話ではなく、次々と予想を裏切られ、気がつくと世界の裏に飛ばされていきます。戦闘等でリアルすぎる描写があったり、読者の気持ちも追い詰める構成があったりとある程度の耐性が必要なオトナの小説。
書籍化もコミカライズもされていないようです・・・なぜ??

人狼への転生、魔王の副官

異世界にて人間よりも何段も強い強い人狼に転生。このまま強さでゴリ押し勝利を重ねて行く方法が最も簡単、ではないと主人公は知っています。人間だった時の知識を活かしつつも、基本的には縁の下の力持ち、どんなことにも謙虚さと調整が大事。魔物と比較した時の人間の長所・短所について、今まで考えてもみなかった観点で語られており、今後の参考になります。スッキリパックリ力任せの解決ではないぶんリアルさがあり落ち着いて読むことができます。

権利者でもないのに誠に僭越ながら、これっていわゆる世界に誇れる日本文化の一つと思うので、英語翻訳すれば世界規模ですごいコンテンツになるのではないかと思っています。

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