うちは毎朝パンとミルクティー。厳密な決まりではありませんが、ある程度枠があった方が楽なのでそうしています。
数年前に親戚がイギリスの方と結婚することになりまして、ご挨拶に来た時に、話のネタに本場の紅茶の淹れ方を教えてもらいました。
その方法で淹れた紅茶が、何というかコーヒー+ミルクと比べたときのカフェラテの濃厚さというか、今までの紅茶とはレベルの違うコク深い美味しさだったので、忘れないように淹れ方を書いておこうと思います。
①水道水を汲んで火にかける
汲みたてのお水というのが大事だそうで。足りなくならないようにたっぷり。沸くのに時間がかかるから順序の一番目。
②カップに砂糖を適量と牛乳を入れる
甘くしたい方はそれなりに使っていただくのですが、甘くしたくない方でも必ず爪の先ほどでも良いから入れるのがコツだそうですよ。お砂糖の代わりに少量のメープルシロップでも可と。さすがカナダ在住のイギリス人、甘みにコクと風味が出て美味しいのだそうです。
牛乳は少し温めたほうが良いとのことですが、あまりこだわらないとも。それよりも、本場イギリスでは紅茶にミルクを入れるのか、ミルクに紅茶を入れるのか論争があるらしい。この方はミルクファースト派。
④ポットに茶葉を入れる
丸底で茶葉がぐるぐる混ざる(ジャンピング)するようなポットが良いとのこと。そこにティースプーンで人数分+1杯の茶葉を入れるのですが、その時にOne for me, one for you, and one for the pot.と呪文を述べながら入れるのが習わしと。たしかにちょっと楽しい。
⑤ポットにお湯を注ぐ
ここにもこだわり、グラグラ煮立っているお湯を可能な限り手早く注ぐこと。やかんをポットまで運ぶ距離を惜しんでポットをやかんに近づけるくらいの気概でやりなさいと。言葉の通りやると手が熱いけれど。
⑥保温して蒸らす
ティーコジーというポットを包むお布団のようなものを使って保温。紅茶屋さんに行くとにかわいいコジーがたくさんありますが、比較的シンプルなものなので子供の初めてのお裁縫にお願いしたりすると良い思い出になるかも。
蒸らし時間は3〜5分、濃さを見ながらお好みで。うちはちょっと長めが好みです。
⑦勢いよく注ぐ
これもこだわりポイント、高めの位置から泡が立つように注ぐこと!!周りに少し飛んでしまうのはご愛嬌。美味しい紅茶のためならば。空気を含んでよく混ざるのが大事とか。
そしてポットを逆さにして最後の一滴まで絞り入れること。紅茶の一滴は血の一滴。
⑧できあがり
ウチで紅茶を淹れる時に使っているものたち
茶葉とポットは美味しさに直結すると言われたので頑張って揃えました。
まずは茶葉。このヨークシャーゴールドさんとはカナダで出会ったのですが、とっても美味しくて、日本に帰ってきてからも色々と探し回って、結局イギリスからの個人輸入という形で購入。個人輸入といっても楽天市場で注文するだけですが。
あとはティーポット。ご覧の通り全体に丸くて茶葉がグルグル回る(ジャンピングする)ものが良いらしくて。クリアな見た目がかわいいのに加え、蓋の部分についている茶こし網がちゃんと実用的で、追加の茶こしが必要ないところも高ポイントです。
間違いなく美味しいメープルシロップはこれ。カナダ人は何にでもメープルシロップをかけることで有名、ベーコンにもメープルシロップ。
おまけ。美味しいミルクティーには美味しいパンかスコーンがあると嬉しいもの。そう思うとパンにもこだわりが出てくるってもんです。
以上、親戚のイギリス人に教えてもらった紅茶の淹れ方の忘備録でした。これが“正しい”“正式な”淹れ方なのか個人的なオススメなのかはよく分かりませんが、これを習ってから、なかなか外で紅茶を飲めなくなりました。ぜひ一度、彼のこだわりの淹れ方を試してみてください。
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